シンジは慣れない様子で火照った身体を起こして体勢を整え、もどかしそうに加持の上に跨がった。
限界まで張りつめて勃ち上がっている大きな性器に片手を添え、自身の中央に導く。
まだ騎上位には不慣れなシンジの初々しい様子に、加持は愛おしそうに微笑むとシンジの細い腰を掴んだ。

「ん…」
「だいじょうぶだ、焦らないで。シンジ君のペースでいいから」

そう加持が優しい目つきでなだめるように言うと、シンジは安堵したのか、小さく微笑んでから深呼吸する。
それからシンジは自ら腰を浮かして、双丘の狭間に加持の尖端を擦りつけた。

「ふぁ…ぁ、」

尖端をひくつく秘孔に宛てがい、その周囲をぬるぬると先走りで滑らすように塗りつけては、シンジはそのじれったい感触に、はぁ、と吐息を洩らす。

「そう、そのまま…。そのままゆっくり腰を降ろすんだ」
「…ん…っ!」

ぎこちない動きで、シンジは言われた通りに体重をかけてゆっくりと腰を沈めていった。
加持の硬く張り出した笠の部分をシンジはずぶずぶと呑みこんでいく。
狭い中を押し広げるように入ってくる大きな肉塊に、シンジの呼吸がはあはあと切なく色を含みだす。
加持の腹に手をつき、猛々しい欲望を時間をかけながら中に収めていくと、シンジの狭い媚肉がぎちぎちと広がりはじめ、加持に吸いつきはじめた。

「ぅ!ぁああ…」

やがて、ずん、という衝撃とともにシンジは加持を根元まですべて呑み、埋め込む。
シンジの上体がびくんと震え、身悶える姿を見て、加持は胸の奥から抑えきれない、熱いものがこみあげてくる。
上に乗っているのはシンジだが、支配しているのは自分だ。
その悦楽に、己の欲望がまたむくむくと膨れ上がるのを感じた。

「さぁ、動いてごらん」

そう促すと、シンジは恥ずかしそうに熱っぽく瞳を潤ませ、はい…と小さく返事をしてから、はがゆそうにゆっくりと自ら腰を上下させた。
シンジが動くたびに、膨脹した加持の性器が敏感な内壁をぬるぬると貫く。

「やぁっ…あああ」

粘膜が擦りつけられ、互いの熱が触れあう。摩擦すればするほど、シンジの躰は火照り、煽情的になっていく。
加持を内側に受け入れた途端から、シンジの中でどうしようもない放埒で淫猥な性が、ふつふつと目覚めはじめ―…、
そんなシンジの様子に気づき、加持は満足げにうすら笑いを浮かべた。

「ひぁっ、あーーー!…加持…さぁんっ!」

やがて、溢れ出してとまらない貪欲に身をまかせ、シンジは淫らに腰を揺すりだす。
加持の硬い先端が奥に当たるようにと、無意識にギリギリまで腰を密着させたり引き抜いたりを何度も繰り返した。
羞恥心を棄て、我を忘れたように抽挿をしている。
薄く開かれた艶やかな唇から淫らな嬌声が漏れ、触れられてもいない乳首や性器が、朱く色づきピンと立っていた。

「ぅあっ…あんっ、あっあっ…どうしよ…ぁっ、とまんない、よぉ…っ」
「シンジ君…っ」

シンジは徐々に快楽の泉にどっぷりと浸かっていくようだった。
それを見かねた加持は身体を起こすと、恍惚とした表情で視線を投げかけてくるシンジの肩を掴む。
そうして、ゆっくりと身体を反転させてシンジをベッドに押し倒し、荒々しく覆い被さった。
いきなり体勢を逆転され、シンジは驚いた表情をして目の前の加持を見上げた。

「ぁ、加持さんっ…?なに、」
「ひどいことされてもいいんだろ?」

掠れた低い声で囁きつつ、加持はシンジの両脚を胸につきそうなほど折り畳んで、勢いよく一気に身を貫いた。

「あぁーーー……っっ!」

正常位からの溺れるような快楽をともなう突き上げに、シンジは頭を振って訴える。
それでも加持は手加減することをせずに、根元から尖端までねっとりと絡みつけるようなリズムで何度も出し入れさせた。

「ぅ、あっあっ…やぁんっ!その動き、やらぁ…っイッちゃうよぉ…っ」

加持が挿入を繰り返すたびに、ふたりの結合部分から、いやらしい卑猥な密着音が絶え間なく響いている。
身体の奥までみっちりと加持のものを突き入れられ、シンジは加持の熱さに応じるように真っ赤な蕩けた表情をしながら、小さな絶頂を感じてしまう。

「っ…、んっぁ…もぉ、だめ…っ」

ぴゅっ、と白濁がシンジの尖端から飛び散り、シンジの腹の上にぽたぽたと落ちる。
シンジの中で加持も小刻みに震えていたが、あえて寸前でこらえて達しようとはしない。

「ん、ぁっ…あっあっ」

シンジが小さな絶頂を迎えた後も、加持は性器を奥に突き入れたまま、ゆるく腰を揺らして、シンジの中を味わい続けた。
柔らかく、それでいて絡みついてくるようなシンジの肉襞が、熱く、加持自身にぴったりと吸いついて離そうとしない。
中を掻けば掻くほど、シンジの紺藍色の潤んだ瞳から涙が零れ、加持の欲望を煽った。
そんなシンジを抱けば抱くほど、狂おしいほど愛しくて、壊してしまいたくなる。

(あぁ、ほんとに可愛いなぁ…)

「ぅっ、ぁあん…や…めっ、」
「…まだ、やめてあげない」

意地悪に甘く囁いて、次の瞬間、加持はふいにいったん自身を引き抜き、それから力強く奥まで挿し貫いた。

「…ひっ、ああんっっ!やぁ…ぁっあっ!」

大きすぎる快感に、シンジは気が狂いそうになる。加持はシンジの中をこねるように突き上げ、掻き回し、時々乱暴な動きでシンジを揺さぶった。
まるで体内を犯すような容赦のない侵略に、シンジは頭の中が真っ白になるが、それでも必死で加持の欲望を全身で受け止める。
無我夢中でシンジを求める加持の瞳にはいつもの余裕さなどなく、切なげにただシンジだけをひたすらに見据えていた。
普段は完璧に振る舞おうとしている加持が、たまにこんなふうに見せてくれる脆さに、朦朧としていく意識の中で、シンジはぼろぼろと生理的な涙を零しながら、ことさら喜びを感じた。

「…っ、シンジくん」

加持はいたわるように優しい声色でシンジの名を呼ぶ。
身体の芯がずくんと疼き、それに応えてくれるかのようにシンジの中も脈打ち、引き締まる。
互いの心と身体が、満たされていく。

「あっん、ぁあっ…」

シンジは甘えるように両脚をぴったりと加持の背中に密着させ、首に腕をまわして抱きついた。

(無意識、って罪だな)

「かじさんっ…あっ、もっと…もっとぉ…!」
「シンジ君…そういうコト、言うなよ」

そして加持は、シンジの敏感な部分を狙いすましたように突き上げる。
敏感な箇所を執拗にえぐられ、今までとは比べものにならないくらいの快感が、シンジの脊髄を駆け抜けて全身を支配した。

「やぁっ…そこ、やだあぁ、あぅ…あっ」

シンジの嬌声が一段と高くなり、加持は愉悦感に浸った。
呻くように熱い息を吐きながら、淫らな腰つきでシンジをぐちゃぐちゃになるまで煽りたてては追いつめる。

「かじさんっ…ぼく、ぁっ!…おかしく、なっちゃうよぉ…こわい…」
「大丈夫。言ったろ…?俺がついてる」
「うん…っ」

ぎゅうっと抱きつきながら、シンジが真っ赤な顔で返事をすると加持は、ずん、と最奥を突く。
あまりにも強すぎる衝撃に、シンジは背中を大きくのけ反らせた。

「…んっ、ああぁっ―――…っ!」

悲鳴をあげてシンジは再び勢いよく白濁を迸らせ、二度目の絶頂に至る。それが加持の腹に飛び散ってポタポタと零れ落ち、シンジの胸や腹を汚した。
同時に、今にも爆発寸前の加持の欲望を、シンジは熱い身体の奥底でいっぱいに感じとる。

「…ぁっ、はぁっ、」

悶えるシンジの蕾がきゅっと引き締まった途端、加持は短く息を詰めて、脈立つ熱い性器を最奥に叩きつけた。
次の瞬間、痙攣したそれは、シンジの一番深い場所で大きく弾ける。熱い大量の精液が、どくん、と放たれ、シンジの中をたっぷりと満たしてゆく。

「ふぁ…ぁっ、加持さ、ん…っ…」

注がれてゆく熱すぎるものを受け止めながら、シンジは消え入りそうな声で何度も加持の名を呼ぶ。
達してもなお、加持は軽く己を打ちこみ、滾った欲望を一滴残らずシンジの身の内に飲みこませようとした。
そうして受け止めきれなかった白濁が、シンジの中から溢れ出して、とろりと太腿を伝う。

「シンジくん…」

加持は自分のものを中に埋めたまま、慈しむように穏やかにシンジに口づけを与える。
軽く啄みながら口の端や頬、瞼、額と、刻印するように唇をそっと押しつけた。
先程の官能的なキスとは違い、安心感を与えるキスに、シンジの表情も嬉しそうに柔らかいものになっていった。

「ふふっ…もう加持さんったら!髭がちくちくして痛い…」

文句のつもりのようで、笑いながらくすぐったそうに身を捩るシンジは全然嫌そうではなかった。

「たまには剃ってよ。女のひとに嫌われてもいいんですか?」
「だめ。これは俺のポリシー?みたいなやつなんだよ。確かに女性は嫌がるけどなぁ、不潔だ!ってさ。髭の良さを分かってくれてないんだ。なぁ俺、髭が似合ってるだろ?」
「なに自我自賛してるんですか…。まぁ、でも加持さんが髭が似合ってるっていうのはホントです。第一、加持さんは顔がかっこ…いや、やっぱりいいや」
「はは、俺の顔が、何?」
「絶対言いませんっ!」
「言ってよ」
「加持さん…?」
「………。」

口を閉ざして俯く加持の頬を、シンジが切なそうにそっと右手で包んだ。

「ごめんなさい…。加持さん、ごめんね、」
「どうして謝るんだい?ちがう、そんな言葉が聞きたいわけじゃないんだ…」

しゅん、としながら謝るシンジを見たくなくてそう口にした自分の声のあまりの力のなさに驚く。
それでも、こちらを見て幸せそうに笑ってくれたシンジに、胸の奥が温かくなる。
―…この子といると、心のなかが解きほぐされていくみたいだ。
いつのまにか、かたくなになってしまったもの。失くさないといけないと思っていたもの。引き出しの奥にしまったままの望み。
押し隠していた想い。どうしてそれを―――シンジだけには見せたいと、思ってしまったのだろう。

(もう、どうしようもないんだ…)

我ながら、情けないと思う。
何事も器用にこなしてきたつもりでも、多くのことが矛盾している自分に。

「たとえ汚い奴だって思われてもいい。実際俺は今まで生きてきた中で、君には言いにくいような汚いこともしてきた。それは否定できない」

加持は自嘲気味にそう言った。
ついに暴露してしまった―…まったく、自分らしくもない。幻滅されたかもしれない。
こんなことを言ってしまったら、シンジに失望されるに決まってる―…シンジの前では、いや、誰に対してもそうだ。いつだって、強い姿の自分でいたかったから。
どんなに強く抱きしめていても、シンジもこの腕のなかからするりと離れていくんだろうか。葛城のときみたいに。
思い返してみれば、別れ話を切り出すのはいつも相手のほうだった。
しかし、シンジの口から飛び出した言葉は、想像していたものとまったく違っていた。

「知ってますよ。あなたと一緒にいて分かったことがあるんです…。加持さんって普段は隙もないくらい完璧に振る舞おうとしてるくせに、ほんとはすごく、寂しがり屋さんなんだってこと」

自分に向けられる繊細な笑顔、優しい心地よさに、愛しさが募るばかりだった。
たとえ明確な根拠をすべて言えなくとも、彼にはいつだって…会うたびに気づかされる。
自分の心を動かすだけのおおきな力を持っていることに。

(俺はまた同じことを繰り返してる。目と鼻の届く先に、大切なものをつくって…)

一体、何を言えばいいのか分からない。伝えたいことはたくさんあるのに。
不安と寂しさと悲しさの混じった複雑な感情を抱きながら、加持は、シンジをいっそう強く抱き締めた。

「それに甘えん坊なところもあって…、見かけによらず?ってやつかな。たまにしか見せてくれないけど、そういうギャップがあるところ、ちょっとかわいいです」

こんなとき、どう返答すればいいのだろう。

「…加持さん?」
「………。」
「さびしいの…?」
「…はは、シンジ君はずるいな。こういう時に意地悪になるなんて。分かってるくせに」
「もう、時間なんです。だから加持さんは、戻らなきゃ…ちゃんと生きてるんだから」
「いやだ…あんなの。死んでるのと同じだ…」

必死だった。もう取り繕う余裕さえもない。
時間がない?戻らないといけない?
シンジが云っている言葉の―――それの意味が、かなしいことのように響いて加持は不安になる。

「きっと大丈夫ですよ。加持さんが僕のことを覚えてくれているかぎり、僕はずっと、ここにいられる…」
「シンジ君、俺は…っ」


「加持さん、本当にありがとう。もしまた逢いにきてくれたら…僕のこと抱きしめてくれますか?ううん、抱いてくれなくたっていい。僕は加持さんと一緒にいられて嬉しかったんだ、そのことだけは…ずっとずっと…忘れないで」


シンジは、これ以上ないくらいの切なくて優しい笑みを浮かべながら、そう言った。
抱き締めていたはずのシンジの姿は、忽然と消えてしまった。





*******





 重い瞼をそっと開いてみると、天井が視界に入った。

自分の真上に、知らない天井がある。深い、血のような色の赤い天井。知らない天井。
身体が鉛のように重くて、怠い。今日も仕事だというのに…サボってしまいたい。
ここはどこなんだ。少しだけ顔を動かしてみると、黒い壁にぽっかりと取り付けられている窓の外から部屋の中に明るい朝日が入ってくるのが見えた。朝日?どうして朝日が?
目だけ動かして部屋中を見渡してみるが、さほど広くはなかった。落ち着いた内装で、小さな鏡と液晶テレビがぽつんと置いてあり、ここからは見えないがバスルームも完備されていることだろう。
どうやらこの場所は、至って普通の、宿泊代が安い割には居心地のいいラブホテルのようだ。
ベッドも柔らかくて気持ちがいい。ただし、枕元に設置されているけばけばしいランプの光が不快なことを除けば。

(さっきまで夕方だったはずだ。畑作業が終わってから今まで、シンジ君と一緒に俺の自室にいたのに)

 上半身を起こしてみると、自分が全裸なのに気付く。当たり前だ、つい先程までシンジと性行為をしていたのだから。
温かくて、優しくて、切なくて心地よい、シンジとの抱擁。特別なぬくもり。大切な、愛しい少年。
早くシンジを引き寄せて抱きしめてしまいたい。
いきなりそんなことをすると、シンジは決まって恥ずかしがり反抗するが、最終的には可愛らしいふくれっ面をして許してくれる。彼のそんな寛容な部分も好きだった。
シンジは一体どこにいる?いつもなら、必ず自分のほうが先に目覚めて、穏やかな寝顔を眺めているはずなのに。シャワーでも浴びているんだろうか?
とにかく、早く自分のもとへ帰ってきてほしい。なのに、バスルームからは何の音も聞こえない。
―…この部屋に、シンジがいない?

「シンジ君…?」

何故だろう、今は何かが違う。
冷静すぎる頭に、驚くほど冷めた感情。…この状況は明らかにおかしい。
そんななか、真横から静かな寝息が聞こえてきたから、顔を向けてみれば―――隣には自分にしがみつくように腕を絡ませて知らない女が寝ていた。

この女は誰だ。

黒髪のショートカットの整った顔立ちにうっすらと化粧を施し、素っ裸で安らかな寝息を立てながら隣で眠っている知らない女。
どこの誰かも見当がつかなかった。大人の女だったが、どこか幼い寝顔が少しだけシンジに似ている気がしないでもない。
わけがわからない。それに、密着する女の腕が煩わしい。
起きないように気づかれない程度にそおっと身体を離してみるが、よっぽど熟睡しているらしいのか女が起きることはなかった。どうであれ、こんな女の存在はどうだっていい。

「…シンジ君、どこにいるんだ?」

視界から入る情報を頭の中で整理する。
状況から察するに、どうやら自分とこの女は昨晩から同じベッドで寝ていたらしかった。ベッドの左横にある安っぽい簡易机の上に置いてあったのは、愛用しているタバコの吸い殻が押しつけられた灰皿と、いかにも、という感じでティッシュ箱と使い捨てコンドーム。
なのに、この女との情事の記憶が全くないのがどうにも変だ。

「君はどこに…」

そうぽつりと呟いた次の瞬間、思考が正常になる―…。

(あぁ、なんだそういうことかよ)

脳内で、今までの成り行きが、全ての辻褄が合う。
そして何もかもがどうでもいいとさえ思ってしまった自分は本当に空っぽの状態なのだと悟って、あまりの虚脱感に泣きたいのに、涙さえも出てこない。

「なんてザマだ…」

そう短く呟いた後、下半身に違和感を覚える。
股間のそれに触れてみれば、やはりそこはまだ熱を持っていて自分の大量の精液でべとべとになっていた。
それは先ほどまで、シンジの中に放出していたと思っていたもの―…。

(こんなコトで夢精するなんて。本当に馬鹿げてる)

 あぁ、そうだ自分は…。
さよならを告げることさえもできなかった。本当はあの日の夜、シンジの手づくりの晩ご飯を一緒に食べて、ふたりでゆっくり過ごすはずだった。
いつもどおり、シンジに会えるのだと。そのときを心待ちにしていた、そんな矢先に―――突然彼は消えてしまった。
あまりにも突然すぎた。そんな覚悟さえしていなくて―…ショックのあまり泣き崩れていたミサトを前に、かける言葉も見つからずただただわけがわからない気持ちでいっぱいで、 呆然とした状態でその場に立ち尽くすことしかできなかった。
想像だにしなかった。自分も誰もが皆、あのような不慮の事故が起こるなどと。
何の罪もなく様々な可能性を持っていたシンジは、多くの未来を約束されていたのかもしれないのに。
むしろ先に死ぬのは自分のほうだと…当たり前のように、思っていた。


(今の俺は。自分のいいように思うがままに、あの頃の君を描いて妄想するしか術がない…)



「…浅ましくて反吐が出るな」

 もう叶えられない約束なら、いっそ、忘れてしまえたらいいのに。
この掌は確かにシンジを抱いていたものだ。一体、今…自分はどんな顔をしてここにいるのか。
それでも、シンジに逢えることができるなら。たとえ夢の中でもかまわなかった。







過ぎた熱をなぞりながら







End.

2012.10.30


シンジ君が死んでしまった世界での、病んでる加持さん夢落ちバッドエンド。

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